2014ねこの日

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俺が、帰ってきた事にも気が付かない様子で、上気した頬と虚ろな瞳のまま、自慰行為に没頭している。 好きな人の乱れる姿にかなり、グラッときたがその普通じゃない様子に何とか理性を保つ。 「ふぅっ、なんで……?なんで……。」 嫌々と首を振りながら誠一は困惑している。 しかし、その間も彼の黒い尾は淫靡な音を立てながら出入りしており、くぐもったあえぎ声は止まらない。 「もぅ、いきたくないっ!!ぐすっ。」 自分自身の陰茎を握りしめ、射精できないようにせき止め泣きだす誠一に様子がおかしいと俺は駆け寄った。 「おい、大丈夫か?」 「ぁ…要、あ、あ……。見るな!!見ないで……。」 肩を掴まれようやく俺がいる事に気が付いた誠一だが、元々快感に浮かされて赤くなっていた顔をさらに赤くして俺を押しのけようとする。 「どうしたんだよ一体?」 俺が聞くと誠一は一瞬逡巡した後 「体が、おかしい。熱いよ…。もういきたくにゃいのに。」 ボロボロと涙を流しながら言った。 体がおかしい?その時、俺は誠一の定期検診の際、医師に言われた事を思い出した。     
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