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邪魔したと思ったのだろう。別にその辺は後でいくらでも何とかするので気にしなくていいのに。
少し体をずらして、自分の太ももをトントンと叩くと、おずおずと堤が頭を乗せた。
黒い耳と、今までより少しだけ伸びた髪の毛を撫でる。
さらさらとしていて、気持ちいい。
うなじをそっと撫でると「ぅにゃぁ」という小さな声が上がった。
首元には堤の髪の色に合わせて作った細い首輪が巻かれていた。
登録された猫は外出した際つけているのがルールらしい。
あまりに本物のペットの様なデザインのものを堤の首に巻くのが嫌で特注した。
それは、堤の首に良く似合っていた。
首輪を撫でる様に、手を前にやり、顎と喉元を撫でる。
動物の猫の様に喉を鳴らす事は無いが、そこを撫でられるのが好きらしい。
そのまま、反対の手で背中をそっと撫でていく。
背骨に沿って撫でていくと、自然と堤の腰が浮いた。
しっぽまで来て、しっぽの付け根をそっとさすってやる。
「やぁ、な、にゃぅ。」
ネコのしっぽの付け根は性感帯になっている。
なまめかしい声を上げる堤を見ると、それだけでたまらなかった。
そのまま何度もしっぽを撫で上げてやると、堤はぐったりと倒れ込んだ。
頬はピンク色に上気していて、扇情的だ。
堤が身をくねらす。
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