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逃げを打とうと、せりあがったところで俺の腹に顔を擦り付ける恰好になった。
ゴリ、実際に音はしていないのだろう。
しかし、堅くなっている陰茎に顔を擦り付けてしまった堤が顔を赤くしながらおずおずと俺の顔を見上げた。
「堤が可愛かったからつい。」
今更隠しても無駄なので正直に言う。
堤は、あとか、うとか口を小さく動かしてから、手を俺のベルトのバックルに伸ばした。
「へ?」
思いがけない堤の動きに思わず面食らう。
堤は先程までよりさらに顔を真っ赤にして、小さな声で呟いた。
それこそ首まで真っ赤だった。
「したい。」
たった三音のその言葉は俺の理性をぶった切るのには充分だった。
了
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