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君はよく来るね。いつも瞳は潤ってる。なんでかな。
君は今日は来ない。なんでかな。
君は今日は来た。なんで泣いてるの。知りたいな。
「ねぇ。これどうぞ。」
次の日そう書かれたアメ玉をおいた。
君は今日も来た。アメ玉を見るとポケットに入れ持って行った。
「どうしたの」
アメ玉を今日もおいた。
君はやはり来た。ポケットに入れると、紙をバックから取り出した。君は何を書いてるの?
紙には、「とっても大きな病気にかかっちゃった。」って書かれてる。
風が囁いた。あの子はもう生きることができない。
「君は生きるのを諦めてる?」
アメ玉の為か、君はまた来た。
「お医者さんに言われたんだ。もう、2日しか生きられない。」
「君が信じれば生きられるよ。」
君が取りに来るのは日常になったね。
「明日。最後の手術をする事になりました。」
何を君に言えば良いのか分からない。
アメ玉を取りに来る君が見えない。
風が囁いた。
「あの子は手術には成功したはずだったけど心臓が急に止まって亡くなっちゃった。
アメ玉を取りに来る君はもういない。
「ごめんね。あんなこと書いて。君が取りに来てくれるのが嬉しかったんだ。
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