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オーナー「エルフはエルフでも、私はダークエルフです。
ちなみに、次にこの劇場を使うのも、ダークエルフの劇団です」
ハナコ「え? ダーク……」
タマエ・声「あ~ら、ハナコさん、こんな所で奇遇ですわねぇ」
ハナコ「この声は……」
顔を引き攣らせて振り向く。
ダークエルフの集団がいる。一番手前で、露出度の高い派手な服を着たタマエが挑発的な表情で立っている。
ハナコ、舌打ちをする。
ハナコ「チッ。タマエ、何でこんな時に……」
タマエ、ハナコの隣にやってくる。
タマエ「明日の準備に来ただけですわ。あなたはお友達とお散歩かしら?」
ハナコ「違うわよッ。って、次にこの劇場を使うのって……」
タマエ「ええ、あたくしたち『劇団リアル』ですわ。ねぇ、オーナー」
手を差し出すと、オーナーがうやうやしく口づけをする。
オーナー「よろしくお願い致します、タマエ様」
タマエ「こちらこそ。毎日満席に、いえ、立ち見がでる公演を致します。
オーッホッホッホッ……!」
ハナコ、拳を握りしめプルプルしている。
ハナコ「ぐぬぬ……」
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