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放課後の教室。
来須アリス、力尽きたように机で突っ伏している。
アリス・M「──はずでした」
美沙、足取り軽く、アリスの向かいに立つ。
美沙「ア~リス、どうしたぁ? もうすぐハロウィンなのに暗いぞ」
唄うように言いながらアリスを覗き込む。
アリス、ムクリと顔を上げる。落ち込んだ表情。
アリス「あ~、美沙ちゃん」
美沙「また、小説のコンクールに落ちたか?」
アリスの胸に包丁が突き立つ。
アリス「グハッ」
血を吐き、ピクピクする。
美沙、溜息をつく。
美沙「図星か」
アリス「うぅ~」
涙目のアリス。
美沙「また、つまらない異世界ファンタジーを書いたんでしょ?」
アリス「お、面白いし!」
美沙に、キッとして喰いかかる。
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