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「…信じられない…まさか…こんな事が」
騒然とする人々、その人々は、何か異様な者を目の前にしたかのようにざわついている。
またその人々は、非常に特徴的な見た目をしている、それは…その場に居る全員が、等しく“黒い髪に赤い瞳”をした人間しか居なかった。
そういう民族なのか、全員が民族衣装の洋な物に身を包み、皆が上記の同じ色の髪と目をしていた。
ではそんな彼等が何にそこまで驚いているのか?、それは…。
彼等が取り囲んで居た先には、ベッドがあり、そのベッドの上には全身汗まみれで荒い息遣いをした女性が居た、そんな女性の側には両手が血で汚れた男性が、その男性が産まれたばかりの“赤子”を抱えていたが。
「…“白髪に碧眼の者”」
産まれたばかりの子供を抱き抱えた男性が、そうぼそりと呟く、その男性が抱えた赤子は。
周りが黒い髪に赤い瞳しか居ないのに、その赤子だけが、白髪に碧眼の瞳をしていた。
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