余興

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 神様たちは、何も起こらない現状に、司会を攻める。とても、神様とは思えない程の罵声を浴びせていたが、次の瞬間、水晶に映された街に異変が起きました。  「ご覧下さい、皆様。あの東京が、滅びる様を」  「……」  神様は一応に、口をつむぎ、水晶に映された東京の滅びを見てた。  地震――。  大きな地震に、高いビルは崩壊し、道路の至る所から水が吹き出した。更には、地震による二次災害と思われる火事により、東京は火の海に囲まれていた。  「……あ、あはははははは」  「ざま見ろ、人間ども!」  「これは、愉快愉快」  先程までの静けさとは一変、会場は歓喜の声と、笑い声に包まれた。  「こ、これは、一体何ですか?」  僕は、年老いた神様に、事態のせつめいを求めた。  「若い神よ、普段人間どものために、神として様々な奇跡や慈悲を与えていると思うのじゃが、そのことに疑問を持ったことはないか?」  「疑問ですか?」  「さよう。例えば――見なさい、あの男を」  年老いた神様は、水晶に映る男を指した。  瓦礫に挟まり、身動きがとれない男は、神様助けてください――と、何度も唱えていた。     
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