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あー快適。
クーラーも効いて即効寝てくださいって俺に言ってるこの先生の授業。
机のうつ伏せて寝ようと首を傾げると
視線の先に真っ直ぐ授業を受ける颯太の彼女の姿
姿勢良いねえ。
・・疲れないのか?
・・・真面目か?
・・・・颯太としてねえってじゃあこいつもしや・・
「彰良っ、いつまで寝てるの~?」
背中にあたる柔らかい感触で目が覚める
気がつけば休み時間だし。
「ねえ、どうしたの~?さっきあの彼女と話してたじゃん。」
その彼女の席に座りながら別の女が。
そうだよ、なんてちょっとそこの。背中に一生懸命押し付けてない?
「ここ良いなあ。席変えてもらおうかな~。」
「そのまま座ってれば空いた席行くんじゃない?」
言えてる、なんて。上がる笑い声に
・・何だか眠くなる。俺成長期か?
「・・あれ、颯太は?」
あいつ一番前引いてたんだよな。見渡しても姿がない。
「ああ、なんか顧問に話があるって・・」
ガタン、勢い良く立ち上がる弾みで後ろの女が慌てて離れる
「どうしたの~?」
その声は無視して教室から飛び出そうとした、顧問に話って・・あいつの大学は結局どうなった・・っ
廊下に出ると、瞬間、正面衝突して衝撃に止まる
「きゃっ、」と・・ヤバイ、女子?
思い切りぶつかっちまった。
目の前で俺に突っ込まれて・・倒れた女を慌てて座らせると
颯太の彼女、かよ
「悪いっ・・」
「う、うん・・だいじょう・・」
座り込みはしたままだけど、顔を上げて答えようとした彼女の顔から
ツー・・・ッ
鼻血が。
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