面白い女

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あ、鼻血ブーだ。 次の日、朝練終わって寝ていたらそんな声で飛び起きる 彼女の席を占領していた女が嫌そうに立ち上がって俺にばいばいしてった様な、正直見てなかった。 「おはよう。」 昨日気まずい顔をしていたのが嘘みたいに彼女は普通で 俺はどんな顔をしたら良いのか・・解らなかった。 「本当に大丈夫だったのかよ。」 カバンを開ける横顔はいつも通りで、思わず小声になる自分は気まずい・・そう、気まずかった。 意図的ではないにしろ怪我をさせたし 「全然平気。制服が・・ほら、洗ったら変えるのないから。体育なくてもジャージはいつも持って来てなさいって先生に怒られちゃった。友美に橘くんに伝えてって・・」 「友美?ああ聞いたけどなんかすげー睨まれた。」 緊張してたんだって、と言う彼女の顔を見ると確かに何もなってない。 ・・大丈夫そう、 ん、じろじろ見過ぎた? 彼女がこっち見てるの気がつかなかった。 「本当に大丈夫だよ。やっぱり心配性。結衣ちゃん見てる時と同じ顔してる。」 はい!? てか心配してねえし 一応悪いと思ってただけだし 「ありがとう。」 「・・別に。」 いや、笑うな。 お礼言われる様な事は何もしてない 変な女。
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