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「そもそもー・・翠は颯太のどこが良い訳?顔とバスケ?」
ただカッコイイとかバスケ凄い、の颯太扱いは今となってはただつらまなくなる。
彼女が絡んだ事で見れた、
俺にすげえ顔して掴みかかってきて、空回って彼女にこてんぱんにされていた一ノ瀬颯太のが面白くって仕方無い。
あんなの、家でやってないで是非とも学校で披露してほしいところなんだけどなー
・・そういや、あいつどうして颯太に俺の事言わなかったんだろう。
予想していた颯太に意見出来ないって言うのは違う、全然言えるだろ
「ねー彰良、聞いてる?」
目の前の翠がキーキーしてて何だっけと聞き返す。
自分が颯太のどこが良いのとか聞いてきたのに・・って、ああ、まあ予想通りだと思うんだけど。
「カッコイイとかそういうのは当たり前だけどー、でもそんなの鼻にかけてる感全然ないじゃない。
そういうとこと、あと優しそうで優しいんだけどキャプテンの時の厳しいとこ?責任感も強いし誰からも頼られるじゃない?
それとー・・」
「もういい、分かった。」
両手で制して中断された翠は面白く無さそうだけど、こいつに乙女な顔されても気持ち悪い。
「あー・・でも颯太の欠点あるよね。決定的なやつ。」
面白そうな話題降って来た、と思ったら
「女の趣味が悪い。フリなら私に頼めば良いのに~。」
女の趣味、
あいつなら、・・颯太の彼女なら、何て答えるんだろう。
颯太の好きなところ。
きっと、他とは違う答えが返ってくる。意外とナシとか言ってきたり・・?
今度聞いてみたい。でも、学校で聞いたら間違いなくだんまり決めこんで無視されそう。
欠点聞いたら逆にすげー出してきそう。そんでそれ聞いて颯太はまたうな垂れるんだ。
ヤバイ、超楽しそう。
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