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「私だったらな~颯太に絡んでくる女蹴散らしてやるのに。あんな風に言い寄られている颯太を放っておかない、颯太困っているのに無関心なんだもの。ほんと腹立つ。
颯太も颯太でどこが良いんだろう、女の趣味だけはほんと解らない。」
・・・颯太は困っている、確かにそれは間違いないんだけど。
なんとなく読めてきた。
あいつが彼女の存在を秘密にしていたのも、学校で接点を持たないのも周りのこういう女を刺激しない為だよな?颯太を放っておいてと言うけど、逆にいちゃついたりしていたらもっと逆上するだろ?特にお前なんて。
彼女は・・学校じゃ努めて影になっているんだろう。外野の声とか気にしなさそうだもんな。
外野って俺や翠も勿論入っている、かなりずけずけ言ってた。
あーゆーの、言い返したりしない代わりに何て思っていたんだろう
それで結衣や俺に普通の顔で話してきたり出来るんだ。
我ながら、ちょっと・・いや、結構恥ずかしい。
「なんか、彰良変。具合でも悪いの?」
は?
「前は自分から彼女最悪とか言ってたのに・・」
言ってたな。
そういや最悪かー・・
最悪、何が最悪だったんだろう。
少なくとも、以前の自分が言ってた言葉に全開で頷けない自分が居るのは、確かだった。
「どうしたの?そんなんで来週だいじょう・・」
「あっ!彰良だ~?」
翠に被さる様に乗り込んできた女の声。
・・誰だっけ?
見るからに軽い、でも俺を知ってる女。
一応女と居るのに、そんな事お構いなしに俺に声をかけてくる
飲み物を最後飲み干して、俺は立ち上がった
「まあ頑張れよ。」
翠があの彼女以上に颯太をモノを出来るならそれはそれで別に構わない。
どうせ来週になれば勉強会がある。そこでせいぜい頑張りな
「ちょっと彰良・・」
「ちなみにな、女の趣味が悪いってのは俺みたいな奴を言うんだよ。」
じゃあな、女の腰に手を回すと簡単に擦り寄って来る。
簡単過ぎてどうでもいい、
翠とおかしな話をするより、何も考えられないでいられる
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