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放課後、気がつけば彼女の姿はなかった
・・んで、今日は・・行くんだよな?
翠は朝から女バスの仲間とフィーバーしているし。
まあ焚きつけたのは俺だけど
つーか、颯太と翠はなんか顧問に呼ばれてたよな?
これから行くの待って・・じゃめんどくさい。昼飯ナシで終わったから腹減って仕方が無い。
「颯太ー、俺先に行ってっからな、姉ちゃん居るんだろ?」
翠たちに囲まれている何か言い足そうな颯太を置いて教室を出る
この流れなら翠と一緒に来る事になるだろ?とりあえず翠には焚きつけた分くらいの貸しは作っておくか。
腹減った、颯太ん家で何か食わせてもらおう。くそ暑い、ワイシャツ嫌い。
「あれ?橘くん。」
・・あれ、俺今日は颯太の家来たんだよな?
エプロン姿の彼女が颯太の家から出て来たんだけど。
「皆お腹空いてるでしょ?お昼ご飯作っておこうと思って。」
嫁かよ。
てか何俺びびってる
颯太め、それならそれで言え。いきなり出てきたら驚くだろ
「一人?」
「あー・・キャプテン集合かけられて、時間かかるかもだから俺だけ先に、」
なんか言い訳っぽい。
やっぱ二人を置いてきたのはまずかったか、・・何の罪悪感、これ。
「あら彰良、なんか良い男になったんじゃない?相変わらず遊び人なの?」
横からひょっこり顔を出すのは颯太の姉ちゃん。
「おねーさんこんにちは。相変わらず綺麗っすねー」
よく解ってんじゃない、とドヤ顔するのは颯太と本当に血が繋がっているのか?
「ほんと残念なのは乳だけで・・」
振り返りざまに殴られそうになる。
ほんと良い女なんだけどな~、ノリ良いし美人だし。
なんか彰良入って来たら温度が上がる、って酷くねえ?
「アンタ汗だくじゃない、シャワー浴びといで。どうせ颯太も浴びるでしょ。」
ラッキー♪
「遥奈ちゃん、颯太の服何か出してあげてー。」
「はい。」
だから嫁かよ。
俺の前で階段駆け上がらないでくれる?見えちゃうだろうがよ
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