《颯太目線》

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まあそういう人が大半だとは解っている。皆うまく自分の世界で立ち回る為にそうする事なんて当たり前だと。 でも彰良は違う。高校に入って出会った時から俺を自分よりバスケが上手くて成績が良い、面白くない奴を見る様に始めは思い切り敵対視されていた。 全然気にしてなかったけど、彰良の意外と真面目にバスケに向き合う事で見方が変わる。バスケ強豪校は勿論練習だって凄まじい、すぐに根を上げる奴も多い中彰良は残った。 部活を通して話す事が多くなる中、 知る事になった実母を事故で亡くしている事。新しい母親の連れ子である妹の面倒を見ている事を知る。そんな一面が見えてくると口が悪くても根は優しいところとか、女子におかしな期待を持たせないところとかも見えてくる 何より裏表のない性格に惹かれた。俺に対して彰良は遠慮なく駄目出しをしてくる。 そしてお前も言ってこいと真っ直ぐに返してくる。 隠し事とかメンドクサイだけ。彰良はそうかったるそうに言うだけだったけど 彰良と居ると自分が肯定される気がしていた 「お前が好きになるのはどんな子なんだろうな。」 いつも寄って来るのも、絡まれているのも受け身で 女の子は好きと言うけれど誰も好きじゃないんだろうかと思えていた。 俺に女の好みが解らないって言うけれど、 俺からしたら、お前の方が解らないんだよ。
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