《颯太目線》

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「あれ!?」 家の前に居る筈の彰良が居ない。 待ってるのに飽きて・・いや、そんな時間経ってないし。 姉ちゃんの持たせたアイスが溶けていくのを感じながら、少しキョロキョロして付近を歩く。 ガコンッ・・ バスケットゴールの聞き慣れた音がして、公園かと辿り着くと、・・あれ 「遥奈?」 彰良の隣で・・しかも遥奈がボールを持っているし。何してるんだ? 遥奈は俺にボールを渡してきて、部活頑張ってねとこれから買い物行くって帰って行って 「バスケだよ。」 って見れば解るし。 解るけど ・・何でお前がそんな苛立つ顔をしてんだよ。 何でもないなんて言われたら、バスケ位でと言われればそういう事だけど 運動はてんで駄目な遥奈。昔は何回かやってみる?と勧めたけど首がちぎれる位拒否をするものだから俺もここ数年ボールを持つ遥奈なんて見た事ない。 彰良が遥奈の事を悪く言うのに慣れていたし・・ 何か面白くなかったのか? そんな風に思っていたのに 次の日には 席に着いた遥奈と言葉を交わして 彰良が大笑いしている。 「なーに?彰良がウケてる。」 「何にウケてんの?」 俺の周りでも不思議がる位に。 別に遥奈が笑っていたりする訳でもないのに というか、逆に怒ってる? 遥奈が彰良に? それはそれで逆に変だけど・・遥奈はいつも誰かに何言われても流して終わらせている。 それほど何か彰良が言った・・?
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