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何をそんなに
彼女があっという間に焼いたウインナー達が
ころころとフライパンの中を転がっている。
「美味そう。」
気がつけば彼女の後ろから颯太が現れた。
遅かったなとの声にコンビニの袋を掲げられて、そういや遠回りさせたのは俺だな。
「お帰りなさい、颯太くん。」
「ただいま。」
だから嫁かよ。
颯太が現れても変わらずで、何だこれと二人で楽しそうにフライパン覗いてる
これ食べたいって何だ颯太、あーん。なんて口開けた
「・・・えっ!?」
途端に挙動不審になった真っ赤な顔した彼女が
颯太見て、フライパン見て、俺を見るからウインナーを手でつまんで一つを颯太の口に押し込む。
すっげえ嫌そうな顔に、彼女が大笑い。
「何するし。」
「颯太くんおいしい~?」
あーん。なんて
いきなりキャラ変わんじゃねえし、てかそれ学校でやってみやがれ。
「こんにちは・・、」
そんな空気も翠が入ってきて変わる
「こんにちは・・」
彼女が返すけど、二人とも窮屈そうだな
颯太が気を使ってやり取りしてっけどよ、・・こうやって直で見ると、翠も颯太が絡むと『女』になるよなー
あの気の強さは何処へ行ったんだって位に。
・・・こういうの、彼女はずっと見てんだよな。
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