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おかわりくださーいと立ち上がる。
と、伸びて来た彼女の手。
「・・良いよ、」
「別に颯太くんのついで。」
ああそうですか
ついでにと、彼女は翠にも目を向けるとおずおずと茶碗出してる。
だよな、確かに飯は超美味いし。
ぜってー食べ過ぎる
どんだけ作ったんだよって位あって、翠も姉ちゃんも食べすぎちゃうとお腹抱えてる。
しかも結衣に分けてくれるって。やった
「だから、こういうことしてくれる彼女が欲しいでしょ?」
纏わりついてくる姉ちゃんは俺から何を聞きたいんだ。
「だから、俺メンドクサイのお断りだって。」
「何で彼女がメンドクサイのよ?あんたならすぐ見つかるでしょうに。」
「すぐ見つかるからいらないんだよ。」
おおー・・と何そこで皆して納得した顔してんだよ。
「そう来たか、なんか彰良の態度見ていたら解る気がした。」
翠め、うるせえな。
「大体、無理して作るものでもないだろ。」
「まあねえ・・こう、好きで好きでたまらない~っとかそういうのとかさ?」
翠、キモイ。だからそれ颯太だろ?
「たまらないから、どうなの?その好きとかそれが解らないんだけど。」
よく言われる「好きです。」って言葉
好きって何?
男というか俺からしたら、それなりの女ならヤリたい触りたいとかあるけど
そういうのは好きと言わないんだろ?
「・・・ほんと遥奈ちゃんのへんくつって言葉のまんまだわ~。」
姉ちゃんの言葉に翠も上手い事言うねと女3人で頷き合ってるし。どーせへんくつですよ
「・・逢いたい、とかさ。一緒に居たいとか、話したいとか。」
そこで聞こえた颯太の声に止まる
「他の男と仲良くしていたら面白くないとか、笑った顔が可愛いなとか。他の人に中々思わない気持ちとか、そういうの。・・・俺は。」
へー・・・
って、
「ぎゃー気持ち悪いっ、弟が気持ち悪いっ。遥奈ちゃん逃げてーっ」
「どうしてだよっ、」
姉ちゃんの雄叫びに全部持ってかれていたけど
翠は引きつった顔していたし
・・彼女は耳まで真っ赤になって俯いていた。
具体例が出て、なんとなく頷ける。
・・他の人に中々思わない、そういう気持ち・・・
難しい。に尽きた
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