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「あ、さっきのソーセージの・・いる?」
片付けをしてると彼女が思い出した様に言ってきて、さっき見ただけじゃ解らないし結衣に作ってやりたくて頷いた。
「ここが、こうなって・・、」
説明しながら描いてるのを上から覗いてんだけどよー・・
「・・下手だなー。結衣のがまだ・・」
まだマシ・・まじまじと呟くと、眉をつり上げた顔が俺を睨みつける
「も~、じゃああげないよっ」
あはは、真っ赤な顔して怒ってるよ
「悪い悪い、下さいな。」
画伯さん、って紙受け取りながら付け加えると眉間に皺寄るし。
いろんな顔出てくるなほんと。
下手くそな絵。説明する字だけ綺麗なんだ、変なの。
いい加減勉強だろと颯太に言われて部屋に行く・・・けど
「あっ、彰良寝るなっ。」
ベッドに直行。美味い飯で腹いっぱいになって眠くならない方がおかしい
ったくーと颯太がなんかぶつぶつ言ってるけど基本あいつは俺のしたい様に放っておいてくれる。
「じゃあとりあえずやってるかー・・」
「・・なんか颯太の部屋、って感じだね・・、」
「俺の部屋って、どういう感じ!?」
「・・ふふっ、」
律儀に勉強進めようとする颯太、
きっとこれが颯太の部屋ーなんて乙女になっている翠、
相槌打てる位にはなった彼女、
・・まあ、悪くない。
皆に背を向ける感じで俺は転がっていた。
勉強なんてさらさらやる気はないけど、腹いっぱいで転がってりゃ勝手に皆でやってんだろ
颯太が彼女と翠に数式説明してる
半分うとうとしていると、下から
「颯太ー、私仕事行くからね。飲み物位持って行きなーっ。」
姉ちゃんのデカイ声で目が覚める。
パタン、ドアの音がしたけど・・
あら、じゃあ翠と彼女だけじゃね?
「・・・、」
沈黙かよ、翠何か面白れえ事言わないのかな。
そんな風に思っていたら・・予想通り、翠の「ねえ、」と声がした。
「・・ねえ、彰良と仲良くない?」
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