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・・・は?
薄ら目を開けると眩しい光に完全に目が覚める
覚めたけど、俺の話で起き上がるのもなんとなくでそのまま寝たフリを続けた。
「え・・?」
「彰良、と、最近よく話してるよね。」
そりゃあ、別に話くらい・・
いや、前は全くしなかったけど
「彰良、怖くないの・・?」
「怖い・・・?」
はは、
聞こえたすっとんきょうな声に思わず笑えた。
「もしかして・・彰良の事、好きとか・・・」
・・・。
翠、ほんとあいつの頭は颯太奪う事しか考えてないのかね
「え・・好き、だけど・・・」
「ええっ!?」
───いや、その時
翠の声にびっくりしたのか、何なのか
俺の肩も動いた、かも。
とりあえず目は見開いた
「何、好きって・・」
「え・・・良い人・・・?
全然怖い人なんかじゃないし・・」
「ああ、そういう事・・いや、良い人?いや、うーん・・・」
ああ、そういう事
あー・・びびった・・・
いや、て言うか。
びびる?
びびる必要はないけど
下手にメンドクサイ事になんかなったら・・
・・・なりはしないか。
颯太の彼女、だもんな。
そう、あいつは他の女とは違う・・・なんかそんな風に思えていて、
「他の女とは違う」・・
誰かが言ってた、その言葉
それが何を意味するかなんて、
その時の俺にはさっぱり解っていなかった───
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