面白い女

1/18
242人が本棚に入れています
本棚に追加
/220ページ

面白い女

・・一瞬気まずそうな顔をしただろ 席替えやるって朝から張り切ってたうちの担任 俺が窓側の一番後ろ引いたら、超嫌そうな顔したっけ。 「橘、寝るなよ~っ、」 「って先生、フリっすか?」 我ながら素晴らしいクジ運、ラッキーと新しい席へと移ったら 隣が颯太の彼女だと。 「今日はずる休みしねえの?」 その顔に投げかけてやると、目大きくして戸惑った後に、ピクリと嫌そうに眉を寄せて。 慌てて何もない様な顔に戻ろうとする顔に思わず笑いがこみ上げた。 何 昨日と全然また違う 学校じゃ知らんぷり通す訳? 「昨日あれから颯太どうしたよ、」 席につきながら意地悪く投げかけてみる 俺に話しかけられたくないだろ・・ 「あ・・・う、うん、・・した・・」 「したぁっ!?」 思わず大声 座ろうとしたの立ち上がっちゃったよ 何したなんて言っちゃってんのこいつ、 「えっ・・?え、仲直りした・・・」 「・・・ああ、仲直りね。」 何だよ。 席に座り直す。 あーびっくりした 「いきなり何したなんて言うのかと、朝から大胆だね。」 ほんと。そんなのわざわざ俺に報告しなくて良いよ 「え・・・?」 すっとぼけた顔していた彼女は、暫く俺の言葉に考えて、 それから意味を理解した様に慌てて真っ赤な顔をして首を振る。 て言うか、鈍すぎ。てか、何この反応 「・・・マジで?」 皮肉じゃなく俺の口角が引きつる。颯太、やってないとかアリ? 目を大きく開いてそのまま固まるこいつの返事なんて聞かなくても解る。 「聞かなきゃ良かった・・・、」 颯太、優等生通り越して何極めたいんだよ。仙人か ヤッてもないない女と結婚したいとか何処に何を求めているんだ。 ちょっと・・引くよな、俺がまともだよな?
/220ページ

最初のコメントを投稿しよう!