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彼女が岡ちんのところから教室へ戻ってきたのを見計らってすかさず僕も教室へ入る。
するとーーー
「あー、もうグレてやろうかなっ!」
彼女の意外な言葉に驚いた。
と、同時にこれはチャンスだと思った。
彼女に少しでも近付けるんじゃないかって。
だって僕にもそんな風に思ってた時期があったから。まぁ僕は実際にグレたけど。
僕は彼女に必死さが伝わらないようにできる限り余裕ぶってゆっくり距離を縮めた。
表向きの顔ではなく、
本来の僕として近付いた。
今この時だけでも僕を見て欲しくて…
「ふうん、真面目ちゃんもそう言うこと言うんだ。」
僕は神様なんかじゃない。
彼女に拒否権なんて与えない。
少々、強引だろうとここまで来たならとことん付きまとってやる。
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