48人が本棚に入れています
本棚に追加
/141ページ
考えても考えても理解出来ない状況の中でただ一つハッキリしていることは…
僕の思いが彼女へ届くことはないってこと。
僕のことなんて彼女は全く相手にしていない。
彼女の視界の片隅にも僕は存在しないんだきっと。
初めて、
初めて好きだと思える相手が出来たんだけどなぁ。
その気持ちに気付いたと同時に失恋か。
それでも諦めたくなかった。
苦しそうに顔を歪める彼女をなんとかしてやりたいと思った。
おせかっかいなのはわかってる。
僕のワガママだってことも。
それでも見たかったんだ。
苦しむ顔じゃなくて…
彼女に笑って欲しかった。
ただ彼女の笑顔が見たかった。
たとえそれが僕に向けられるものじゃなかったとしても…
それでも彼女を笑わせたかったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!