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同日。正午10分前
杉田良平は自身が目にしている光景が理解できなかった。それは日本の巡洋艦クラスの宇宙船が自身の頭上にいきなり現れたのだ。
「これは…いきなりこれ程の質量を持った物が現れるなどありない!!」
杉田は他の技術班を呼び、この状態を確認しようとした。
その時、その宇宙船から光線が放たれ一つのホログラムが投影された。
異形の姿をしたそのホログラムは動きだし、杉田の前で止まった。
「我々はセンチフォール。貴様等に思考の時は与えた。後は回答のみ!!」
杉田は何を言っているのか分からなかった。思考?回答?見当がつかない。杉田は右手で頭を掻き毟りながらそのホログラムから距離を取った。
「さぁ回答しろ。貴様等はどうすることにしたのだ?」
杉田に近づく事も無く問いを続けた。
杉田はこの実験を派手にする演出なのかと思い込みマイクをとり宣言した
「我々宇宙開発局はこのような卑しいフォーリナーに対しても怯むことなく星間移動を可能…に…!?」
杉田が宣言を言い切る前に、センチフォールという異星人が乗ってきたとされる船が突如縦に割れ、割れた所から続々と黒い物体が降り注ぎ始めた。
「貴様達の回答はそれか!!良かろう!!ならば取り決め通り…」
杉田の身体が裂けていた。中からは黄色くの濁った脂肪とやにだらけの肺などの臓物がぶちまけられた。
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