序:壊滅

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「な…なんだこれは!?す…杉田は?いや…それよりあの生命体は?」 平賀は困惑した。星間移動用エンジンの公開実験のライブ映像を見ていただけなのに、異星人の登場と侵略の開始宣言を見る事になるなど思いもしなかった。 早急に総理と合流しようと席を立ったその時、部屋のドアが開け放たれた。 「総理秘書官の平賀さん!平賀雷碩さんですよね?今回の一件いかが思われますか?!」 平賀は嫌悪した。マスコミがマスゴミと揶揄されることは知っていたが、この精神はハイエナのようだとも思った。無言で自室を出ると早急にこの建物から外に出ようと試みた。 しかしマスゴミは付きまとう。 「宇宙開発局の杉田所長と共に宇宙の研究をされていたんですよね?あの生物はなんなのかお答え出来ませんか?」 平賀は足を止めるとそのマスゴミの方を向き、にらみつけて言い放つ。 「私だって知りたい!!あのセンチフォールというのは何者なのか。地球へ来た経緯なども分からない!!君たちは私にかまっている暇があるならすぐに国民の避難を呼びかけるべきだ!」 そういうと平賀は歩き始めた。頭の中は混乱しているが一つはっきりとしたモノが見えていた。 これは人類滅亡の危機だと言うことだと…
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