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また何故この官邸内の内部を理解していたのか…謎が深まるばかりであったが今は考えないでおくことにした。
ひたすらに走る。見慣れたようで見慣れない廊下や階段をひた走る。
マスメディアが息を切らし、自身もまた動悸が収まらない状況で聞きたくない音が響く。
近くの…いや自身が向かう方向での轟音。2tトラックが家の壁を突き破るような音…そして続けざまに響く銃声。平賀はあからさまに血の気が引いていくのを感じた。
「今の轟音は!?ねぇ!!それと今の銃声は!?何が起こってるの?」
平賀は答えない。そしてその音の方へ進んでいく。角を曲がると
「総理!!お待たせしました。」
「平賀ぁ!!早く助けてくれぇ!!無理!儂死ぬ!!」
「え!?是枝総理!?アナタの様な史上最低な総理が逃げてないなんて!!」
「史上最低だとぉ貴様!!っと文句を言っておる場合じゃあない!!あの化け物が怯んでおる間にこちらに駆け込むのだ!」
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