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「なんだか幽霊みたいね―」それは裕子の母親が言った言葉。
裕子と母親が病院に父親を見舞に行ったときに、
病院の廊下を歩く父親を見て言った言葉だ。
裕子の父親は2か月前、
狭心症の疑いがあるということで検査入院をすることになった。
検査の結果はやはり心臓の冠動脈の2箇所に血管狭窄が見つかり、
そのまま入院してしまったのだ。
裕子と母親が乗った病院のエレベーターが6階に止まり、
扉が開くとエレベーター前には見舞いに来た人と患者が面会する為のホールが有る。
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