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でも、
明日からどうしよう、
3、
4日は休みを取るにしても母親の入院はしばらく掛かるだろうし。
―こんなとき独り身は困るな―
翌朝、
仕事先に電話で事情を説明すると、
電話に出た同僚が心配して父親を一時的に預かってくれる施設を探してくれると言う。
それだけではなく、
裕子が病院に行っている間に父親のことも見に来てくれることになった。
今の裕子にとっては本当に有難い申し入れだった。
電話を終わると母親の着替えを手早く揃えて、
父親にこれから同僚が家に来てくれることを説明して、
母親のいる病院へ向かった。
病院に着くと、
まず病室に行き、
母親の容態が昨日と変わっていないことを確認した後、
入院の手続きを終わらせると携帯電話に着信が有ったことに気が付く。
裕子の家で父親を見てくれている同僚からだ。
折り返し電話をした。
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