1人が本棚に入れています
本棚に追加
施設はとても清潔にされていて好感を持ったが、
そこに暮らす老人たちの姿を見ていると寂しさを感じた。
此処へ自分の父親を置いて
行くことは辛かったが、
今は他に選択肢が無かった。
―預かってくれるところが見つかっただけでも感謝すべきだし―
「お父さん、
また明日、
様子見に来るからね」と言って、
父親の施設を後にする。
そして、
少し安心した裕子は母親の病院に向かった。
病院の駐車場に車を止めると、
母親の病室に急いだ。
4人部屋の一番奥に行き、
仕切りのカーテンからゆっくりと覗きこんだ。
最初のコメントを投稿しよう!