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100株以上 10000円相当
1000株以上 30000円相当
「えー、すごい量になるんじゃないですか!」
「わたしの両手にやっと収まるくらいの箱に目一杯入ってます」
ぼくは、雪乃さんが抱えた段ボールが一杯になった状態を想像してみた。
「うん、その量は魅力的ですね!当面の食費が浮くと思うと使える優待と言って良いんじゃないですか?」
「です、ですよ、ですよねー!!!!!」
スイッチが入ったのか、雪乃さんの目が急に輝きだした。
「レトルト食品は手軽ですし保存が利きます! なにより浮いた食費をまた投資に回すことができます! そのエンドレスな投資サークルこそが、株主優待の妙味!」
さすが雪乃さん。株主優待を使いこなす思考が身に付いている。
「この会社は配当も順調に出していますから、なかなかお得な銘柄と言えます! 業績も今のところ好調です!」
「それはいいですね!」
「優待の権利を得るには、その月の最終営業日の3日前に株を持っていることが条件ですからね!」
「わかりました!権利日までに手に入れようと思います!」
――――― 権利付き最終日 ―――――
「雪乃さん!シロセ通商ですが、100株・1983円で約定です!」
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