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 自分の部屋にもどって、ベッドで丸くなった。  ぼうっとしているうちに、おばあちゃんが「お昼よ」と、ノックをしてくれた。  寝ていたのかもしれない。  わたしが食べたり食べなかったりなので、適当に量を自分で決めることができるものを出してくれる。  おにぎりや稲荷ずし。おかゆのときもある。  大きなお皿に、だし巻きたまごやカマボコ、ちくわの中にきゅうりを差しこんだのがならんでいたり。  おばあちゃんは孫のためにふるいたい料理の腕を、ぐっと抑えこんで、特別じゃない普通のご飯を作ってくれる。  今日は、三人で季節はずれのそうめんをすすった。
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