朝がきた

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 私は魔法使いと一緒に住んでいる。私は彼を同居人と呼んでいる。  さて、朝がきた。  同居人はまだ眠ったままだ。  私は思いっきり、同居人のお腹へとダイブする。 「ぐへっ!」 「朝だよ」  同居人はしばらく丸まりお腹を抑えていたけれど、痛みが治まったのかノソノソと布団から出てきてくれた。それからしばらくすると、どこからともなく、同居人は私の朝ごはんを用意してくれた。 「ほら、ご飯だよ」  まだ眠いのか、声に張りがない。私はそんな同居人を尻目に、出てきた朝食を頬張っていた。 「ふぁ~あ…」  大あくびをする同居人。そしてそのまま同居人は消えて行くのだった。  魔法使いの同居人と私の生活はこうして始まる。
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