第三話

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玲音はさっきの比じゃないほどに動揺して早口で俺に言った。 「みっみみ瑞樹!!何やってんの!?早く着替えてよ!!」 「…玲音、お前にも見てほしいんだ」 玲音には悪いが一瞬だけでも見てほしいと思っていたが、ふと冷静になる。 俺、なんか物凄い事を言っていないだろうか、玲音も目を丸くして俺を見ていた。 玲音が嫌がっているのに無理矢理見せるのは可哀想だ。 玲音の気持ちを考えず自分の事しか考えてなかったと反省する。 医者に見せれば全て解決するんだ、玲音に見せる必要はない。 そう思うと急に自分が恥ずかしくなり玲音に頭を下げる。 「いや、悪い…変なのがあったから玲音に見てほしかったが、嫌だったな」 「…え!?いや、むしろ見たい……じゃなくて!!なんで瑞樹が謝るの!?」
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