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うろたえる玲音はズボンを穿こうとする俺の手を掴んだ。
驚いて玲音を見ると長い前髪越しに真剣な眼差しを向けられる。
玲音の手から暖かい体温が俺の手に染み渡り、握り返した。
玲音、急ぎじゃないから別にまた今度でもいいんだぞ。
今は熱もだいぶ引いたし我慢出来ないほどではない。
玲音はなにか考え込んでぶつぶつと言っていた。
「……よく考えたら医者でも瑞樹の裸見られたくないし、俺が見るよ」
「…………いや、無理しなくても」
「見るの!!」
ムッとした玲音は俺の肩を掴んでソファーに押し倒した。
途中まで穿いてたズボンのせいで受け身が出来ず、背中が痛い。
玲音は中途半端に下げられたズボンを脱がせて、ゆっくり俺の足を開いた。
玲音の手が震えているようだけど本当に大丈夫か?
なんか恥ずかしい、自分で見てくれって言ったのに…
玲音も同じ事を考えているのかさっきより頬が赤いように思えた。
「……なんか、イケナイ事してるみたい…っ!?」
「玲音?どうかしたのか?」
玲音は俺の内腿に目線を向けて確認して固まった。
やっぱり玲音もこの紋様は普通じゃない、変に思うよな。
確認するようにソコに触れるからくすぐったくて体が震えた。
いや、それだけじゃない…玲音が触れた場所がまた熱くなり始めた。
ヤバい、この状況だと玲音に俺の反応しているところが全て丸見えだ。
足を閉じようとしても玲音の力が強くて閉じる事が出来ない。
仕方ない、息を吐いて落ち着こうと頑張ってみる。
「…うっ」
「瑞樹、これどうしたの?」
「……分から、ない…昨日風呂入った時にはなかった…玲音はなにか知ってるのか?」
「………これは…その」
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