第三話

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うろたえる玲音はズボンを穿こうとする俺の手を掴んだ。 驚いて玲音を見ると長い前髪越しに真剣な眼差しを向けられる。 玲音の手から暖かい体温が俺の手に染み渡り、握り返した。 玲音、急ぎじゃないから別にまた今度でもいいんだぞ。 今は熱もだいぶ引いたし我慢出来ないほどではない。 玲音はなにか考え込んでぶつぶつと言っていた。 「……よく考えたら医者でも瑞樹の裸見られたくないし、俺が見るよ」 「…………いや、無理しなくても」 「見るの!!」 ムッとした玲音は俺の肩を掴んでソファーに押し倒した。 途中まで穿いてたズボンのせいで受け身が出来ず、背中が痛い。 玲音は中途半端に下げられたズボンを脱がせて、ゆっくり俺の足を開いた。 玲音の手が震えているようだけど本当に大丈夫か? なんか恥ずかしい、自分で見てくれって言ったのに… 玲音も同じ事を考えているのかさっきより頬が赤いように思えた。 「……なんか、イケナイ事してるみたい…っ!?」 「玲音?どうかしたのか?」 玲音は俺の内腿に目線を向けて確認して固まった。 やっぱり玲音もこの紋様は普通じゃない、変に思うよな。 確認するようにソコに触れるからくすぐったくて体が震えた。 いや、それだけじゃない…玲音が触れた場所がまた熱くなり始めた。 ヤバい、この状況だと玲音に俺の反応しているところが全て丸見えだ。 足を閉じようとしても玲音の力が強くて閉じる事が出来ない。 仕方ない、息を吐いて落ち着こうと頑張ってみる。 「…うっ」 「瑞樹、これどうしたの?」 「……分から、ない…昨日風呂入った時にはなかった…玲音はなにか知ってるのか?」 「………これは…その」
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