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俺が入れなくて瑞樹が入れるなんてそんな事絶対に許さない。
俺は正しい、俺はこの人生の物語の主役なんだ…瑞樹が良くて俺がダメな理由なんて何もない。
俺が口が上手いのもあるが、理事長も単純な頭でまんまと騙されていった。
理事長ともあろう人が…と思うが、俺にとってはいい事だらけだ…理事長がバカで良かった。
『…そうか、そんな悪い人間が姫なわけがないな』
……姫?姫とは何なんだろうか、王国のお姫様みたいな?
確かに可愛い容姿だからお姫様みたいと言われた事はあるが電話越しで分かるのか?
いや、落ちたけど受験受けたし…資料くらいあるか。
しかし、初対面の人にお姫様とか言っちゃうのか?
可愛くて愛されるというところはあっているけど…
もしかして、俺の可愛い声と容姿で惚れたのかな。
それなら顔次第だな、俺は自分が可愛い容姿だから女に興味がなくなった。
自分より可愛い顔なんていないし、男の方が俺の事を愛してくれるから好き。
ただし、顔重視だけどね…気持ち悪い男とか絶対無理!
飛鳥並みかそれ以上が条件だ、女にモテるほどのイケメンが最低条件。
この理事長は顔が分からないから何とも言えないけど、かっこいいおじ様だったらまぁまぁ許容範囲内かな。
姫のくだりはスルーして適当に合わせておこう。
理事長はしばらく考えていて、やがて口を開いた。
『君はとても良い子なんだね、もしかして君が本物の姫なのか?』
「俺は皆に愛されてるから姫だとよく言われます」
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