「こんな世界...」

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「そこから何が見える?」 不意に背後から投げられた声に、肩が跳ねた。 「今日は風がつよいからねぇ...」 「来ないで!」 危うく踏み外しそうになりながら叫ぶと、 「...別に、止めやしないよ。」 だなんて。 だったら何故、私に声をかけたのか... 考えたってきっと分からない。 足元の砂利がひとつ、音もなく落ちていった。
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