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3章 風の国 ル・ボン 前編
前編
朝食はかなり豪華でござった。
パンにジャムに、サラダにハム、スープに紅茶とこう言ってしまうと安っぽさが出てしまうのだが、ホテルの朝食の全メニューがテーブルに置いてあったでござる。流石王宮。
朝食が済んだら、自室に戻り支度をするよう言われたでござる。
自室の本棚を見ると、異国の文字で書かれた書物がある。何が書いてあるのかよく分からないでござる。
単に拙者が馬鹿なだけだと思われるが、ローマ字とも何とも見えない書物が沢山あるでござる。
「アンリ、そこで何をしているんだ?」
「んひっ!」
やってしまった、やってしまったでござる笑
ここはなんとか誤魔化さないと行けないでござるねぇ笑
「ちょ、ちょっとこの本が気になって。」
「どれどれ……あぁ、この本か。なんでも、この国ができる前の時代の本だと言われてるからな。さぞかし古い文献なのだろう。」
「父上でも分からないことってあるものなのですか?」
「世の中知らない事の方が多いものだ、それを探究していくのは楽しいものなんだ。」
「…そうなのですね。」(拙者はこのゲームのこと色々知ってるでござるよ笑。)
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