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眠っている間身体が動かないことで、ルームメイトのかけた魔法を解除したあげく外へ向かって魔法をぶっ放そうとしたところをルームメイト及び友人たちによって布団ごと窓の外へ放り出されたのだった。
「なんでだああああああ!?」
「なんでだろーなー」
部屋を壊さなかったことで退寮は免れたが、寝相の悪さがどうにもならないことを見越して友人たちを呼んでいたルームメイトがなんともうらめしかった。
「ぜったい! 近いうちに部屋のベッドで寝てやるんだからなあああああ!!」
「がんばれー」
「本気で言ってない! ひどすぎる!!」
いずれこの寝相の悪さを克服してやるのだと僕は今日も決意するのだった。
* *
魔法学校の周りというのは非常に治安が悪い。学校の敷地内には結界が張られており悪いものが入ってこないようにはなっている。だが時折その結界をすり抜けて入ってくる悪いものがいる。それらは教師や高学年の者たちが交代で撃退していたのだが、今年寝相の悪い少年が入寮してから楽になった。
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