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そしてアンジェラは、家に着くなり両親の部屋を覗いた。するとそこには、白髪混じりになった両親の姿があった。
「お前、何処に行ってたんだい!誰がこの家を掃除するのさ!」母親が怒鳴ると「そうだ!どれだけ、ただ飯を食わしたと思ってるんだ!」父親までもが怒鳴り出し、椅子を蹴飛ばした。
「ごめんなさい。これお土産です」アンジェラは、恐る恐る玉手箱を差し出した。
「金目のものかい?つまらない物だったら、ただじゃおかないよ!」と母親は、箱をふんだくった。
三人はドキドキしながら、箱の蓋を開けた。
すると、たちまち白い煙が、部屋中を包み込んでしまったではないか。
「うわー」「なんじゃー?」
そして煙が晴れると、アンジェラは二十歳に、両親は十歳位に姿が変わっていた。
するとアンジェラは、突然二人の子供に向けて人差し指を突き立てて、こう言った。
「さああんた達、今から掃除と食事の用意をするのよ!グズグズするんじゃないよ!」
終わり
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