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神様、それは人間を創造したと言われるモノ。
ソレの殆どが、【人】の形を象っている。
本当はもっと異形なモノなのかもしれない。
我々では言い表せられないようなモノかもしれない。
ならば何故、人の形を象っているのか。
そんなのは簡単だ、人間は人間以外の生命体を【異物】だと判断するからだ。
【異物】から何かを言われたって、誰も信じないし、信じたとしても、その信じたやつも【異物】で、【排除】すべき対象になる。
ソレを避けるために、人の形を象っている。のかもしれない。
さて、突然だか、この世に神様はいったい何人......いや、何柱居るのだろうか。
西洋では両手足の指の数を超えるし、我々の祖国である日ノ本など八百万居ると言われている。しかも集合住宅している所もある。西洋の方達はそれがひどく珍しいらしい。文化の違いは面白い。
話がそれた。
まぁ、何が言いたいかと言うと、私は神様は都合のいい存在だという事だ。
人によっては「神様は1柱だ」という人もいるし、「神様は何柱も居る」と言う人も居れば、「神など居ない」と言う人もいる。だが日本人の面白い所は、そんな人でも最後は【神頼み】、そして自分に最大の不幸が訪れ、行き場のない怒りが自分を襲えば【神のせい】にして、【神を恨む】。そしていい事があれば手のひらを返し、【神に感謝】する。
だって神様は【居る】かもしれないし、【居ない】かもしれない。そんな都合のいい存在が、幼い頃から身近にあるのだ。都合良く解釈するのは当然の事だ。
本当に、神様は何故我々人間を造ったのか。暇つぶしにしては悪趣味だ。
勝手に造ったと思ったら放置し、行動を観察。気まぐれに手を差し伸べたかと思えば、直ぐに手を引く。本当に助けて欲しい人には光すら見せない。ただ流石にやばいと思ったらお告げをくれるらしい。お告げを言い渡された人間の末路など、想像するに容易い。実際、フランスの女騎士は魔女と呼ばれ、火やぶりの刑に処された。お告げを渡した神は、彼女を助けなかった。
神は人間に信仰され、初めて【神】となる。
電子社会の現代社会である今の時代、祭りという伝統行事以外に、【神】を思い浮かべる人間はいったいどの位居るのか。
人間が神様と呼ばれる社会だ、原型を持たないモノが、この先存在し続けるのか。
それこそ、【神のみぞ知る】だ。
私のような小娘が考えた所で、答えなど出やしない。
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