激甘アプローチと塩対応

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こっちのライトはじきに消えてしまうから、グラウンドと体育館の明かりがこぼれるうちに。 ひたすらサーブだけ。 10本連続入るまでは帰らない! でも、そんな気負いがアダとなってしまった。 力みすぎて、ボールは高いフェンスを越えるほどのフライ球となって、裏の山手へポーン! 「うわぁ、どーしよ!」 備品はすべてにナンバーが振ってあって、ボールの数ももちろん毎回チェックして管理してる。 キャプテンが山に打ち込むなんて恥ずかしすぎて誰にも言えないよ。 野球部に行けって笑われちゃう。 でも薄暗くうっそうとした山に入るのは怖い。 どーしよう。 でもでも。 取りにいかなくちゃ。
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