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朝はただただ気だるい。
2学期が始まって数日が過ぎたけど
まだまだリズムを取り戻せていない。
きっと低血圧なんだな。
窓を開けても風はもわっとしていて
全く秋の気配はない。
ママが起きろ~! って下からずっと叫んでるから、しぶしぶ起きて着替えていた。
朝からよくあんな大声出るなぁ。
私には無理。
だからシカトもやむを得ないよねって、簡単にメイクして髪をいじってた。
そしたら階下でなにやらドタドタしてる気配。
「沙羅ママおはよー! あがるねー」
「あら、悠君おはよう。ねぇあの子叩き起こしちゃってくれない? 何度下から叫んでも起きてこないの、もう蹴っちゃっていいよ」
「潜り込んでくすぐるのアリ?」
「いーよいーよ何でもいーよ」
「どこまでなら触っていい?」
「うーん。胸くらいいいんじゃない? ママに似てぺったんこでごめんね、あっはっは」
「ほんと?言ったからね?
うっしゃー!張り切って起こす!」
どどどどど、と階段をかけのぼる音。
二人のアホなやり取り
全部丸聞こえですけど?
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