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「まいねーむいずKAMIー!!!」
学校の帰り、公園の滑り台の上でそう叫んでいるアホがいた。
「我こそは神なり!!この荒廃した世界に革命を与える存在!!」
アホが馬鹿みたいに叫んでる。
ここは無視するが吉だ。
私は歩を緩めず逃げ去ろうとした。
「おにーちゃん何してんのーじゃまーー」
「すべりだいしたいんだけどー」
ひとしきり叫び終えたアホに子供たちから講義の声がつづく。
「じゃまー「どいてよぉ「このひとあほ?」
………
「あーもう!!このアホ!!帰るよ!!」
私は無視出来ず幼なじみのこのアホを連れ帰ることにした。
「うぉ!」
滑り台から引きずり下ろし、子供たちに軽く謝って帰る。
「おねーちゃん大変だね。かれし?」
「だれがこんなやつ彼氏にするか!」
ませた子供に聞かれ、間髪入れずつっこんだ。
「そうだぞベイベー。我は神なり、こんな一般人は我には釣り合わん!」
「黙れくそが!」
ついつい口調が悪くなる。
「…おねーちゃん、大変だね。」
子供に気遣われた。
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