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「まあ……寝つきが悪いんだ。いつもの事だからきにしないで」
「わかった。なんか相談出来る事あったら言ってな」
「じゃあおばさんにドーナツ屋さん再開してって伝えて」
「それ以外でお願いします」
そんな会話をしてると、前方からテレビの音声が流れてきた。私とはあまり口をきいたことのない女子生徒のグループが、授業で使う備え付けテレビを勝手につけて、この時間にワイドショーを見るのは日常茶飯事だった。
テレビ画面に、一人の男性と歌が流れ始めると、女生徒たちがわっと声を上げた。
「あ、風倉クウヤだ」
明介が視線をテレビに移す。知ってるの?と聞くと、説明をしてくれる。
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