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何故、あの二人が此処に。
というか、何故一緒に! 二人は知り合いだったの?
ここで、絵羽茶英名と初対面した駅のホームで、彼女が風倉クウヤの所属する事務所のクリアファイルを持っていた事実が脳内に浮かんだが、それは一旦置いて、自分の驚きの感情がおさまるような気配はなかなか訪れなかった。
混乱する私に、明介はゆらもあの人、見覚えあると思う? やっぱりそうなのかなあ、と更なる期待を膨らませていた。明介のセンサーが発動している事で、私の懸念は確信に変わる。
勘が働くお姉さんだと思っていたが、ここでタイミングの悪いことに、こちらを振り向いた絵羽茶英名と私は、バッチリ目があってしまった。
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