Ⅲ.ようこそ、夢占い喫茶:ショコレットへ!

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窓から見える銀杏の色が秋色を増すにつれ、クラスの準備も進んでいった。 喫茶班と占い班に分かれ、コンセプトを決めていく。 左を向くと、喫茶班チームが当日扱うお茶やお菓子について会話に花を咲かせている。 「調理しないで販売できるもの……で、夢占いと関連性があるもの……『タカシア』のフラワードリンクなんてどうかな。グランドメニューなら安価なものもあるし、ファンシーだよ」 「私飲んでみたかったんだよね~! 女子は好きだけど、男の子はこういうの好きかな?」 「俺は甘党だから結構いけるけど、そうだな。ジンジャーエール系のメニューもあったよな。それ入れたら?」 「「いいかも!!」」 「星のモチーフの食べ物か……『スター・グース』の星形サンドイッチって仕入れできるかな」 「『Ms.muffin』の動物マフィンシリーズもいいよね!」 「えっと、夢占いで使うコンセプトマークが、コイン・星・花・ウサギ・傘……家? 確かに家の夢ってよく見るけど、家をモチーフにした食べ物なんてある?」 「クラブサンド、はどう?」 「おお! けど、それじゃあダジャレだぁ……」
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