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――三か月前の、あの日。
学校がお休みの日、街中に一人で遊びに出掛けていた途中で、わたしは、フィーのマジックでこっちの世界に連れて来られて……。
そして、ショーのステージの上で、いきなり、人間から、姿を変えられた。
体の色は真っ白。瞳は深い赤色で、頭の上には大きなうさみみ。この、白うさぎの獣人の姿に……。
人間だった頃のわたしと変わっていないのは、せいぜい茶色で長めの髪型と、160cm前後の身長だけ。そんなの、何の慰めにもならない。
真っ白の体で、瞳は赤色で、うさみみが生えていて。どこからどう見ても、今のわたしはうさぎにしか見えない。人間だって分かる人なんていない。
それだけじゃない。あの日からずっと、フィーのショーのアシスタント役をやらされて、女の子達が魔法で、お菓子やおもちゃや動物に変えられるのを見せられ続けてきた。
逆らったり逃げたりしたら、何をされるか分からない。わたしだってあんな風に、チョコレートに変えられて食べられちゃうのかもしれない……。怖い、怖いよ……。
でも、でも、それなら、このままずっと、うさぎの獣人の姿なの? ずっと、フィーのアシスタントをやらなきゃいけないの?
もう嫌だ、嫌だよ、こんなの……!
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