出会いと別れ間際のKissのように

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影が存在する いま、そこに転がっている 意識はないが、命を授かり たた真っ黒な闇を映す 意識などもたずとも やがて産声をあげて立ち上がる それに染まるのに時間など、無い おのれと影の境界線は限りなく、無い 一方で世界はすさんで 神が無言で立ち上がり 命の分配を始める ある種の義務のように 抑制を強制された世界に はこびるワンタップのコミュニケーション 分配という名の差別 ほら言葉が死んでいくだろう 存在する事に命懸けの日々 照らす月夜に刃を向け 吠える、ただ吠える 価値を無くした心に走るヒビ 影を剥くようにしても 飲まれた意識は戻らずに 虚しくヒビ割れで風に攫われる ほら、太陽が真っ黒に燃えている
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