3人が本棚に入れています
本棚に追加
影が存在する
いま、そこに転がっている
意識はないが、命を授かり
たた真っ黒な闇を映す
意識などもたずとも
やがて産声をあげて立ち上がる
それに染まるのに時間など、無い
おのれと影の境界線は限りなく、無い
一方で世界はすさんで
神が無言で立ち上がり
命の分配を始める
ある種の義務のように
抑制を強制された世界に
はこびるワンタップのコミュニケーション
分配という名の差別
ほら言葉が死んでいくだろう
存在する事に命懸けの日々
照らす月夜に刃を向け
吠える、ただ吠える
価値を無くした心に走るヒビ
影を剥くようにしても
飲まれた意識は戻らずに
虚しくヒビ割れで風に攫われる
ほら、太陽が真っ黒に燃えている
最初のコメントを投稿しよう!