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「でも、千花、ひとつだけ約束」
「んー……??」
浮き足立ってる彼女の様子を見て、
そっと頭を撫でながら条件を話す。
「俺の事は家族には話すな、
周りの人にも話すな」
「え、なんで?」
「………なんでも、だ。」
そう言って彼女の頭から手を離すと、
彼女は不服そうに頬を膨らすも、しっかりと頭を縦に振ってくれた。
「……あ」
「ん?」
「じゃあ、この関係は私とテンしか知らないね!秘密の関係だ!」
子供とは感情の切り替えが早いもので。
俺たちの関係に友達だけでなく"秘密の関係"というワードを勝手に入れ、勝手に喜んではしゃいでる。
「っはは、……お前、やっぱ変だ」
ころころ変わる表情が何だか可笑しくて、彼女にバレないよう、密かに笑った。
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