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仕事が手につかない程でもなかったノッ子との別れは、チーパパにとっては恵まれていた
かもしれない。心の痛手だけで、何も起こらなかったことに感謝するした。
運命の出会いから別れまでが走馬灯のように頭の中を駆け回っただけだった。
悔しさは込み上げてきたが、「これも仕方ない恋で、最初から上手くゆかなかったのであ
った。ひとつは若かったことでもあり、経験不足だった。
最後のオルゴールを送ったが、メロディーは悲しいような静かな曲だった。
プレゼンテーションの失敗が尾を引いてしまっていた。
楽しかったが無駄だった時間だったが、自分を癒してくれたノッ子に感謝すらした。
「さようなら、ノッ子永遠に……」仕方のない別れだった。
何処か、進ことのなかった恋だった。
「彼女の気持ちはどうだったのかな?」
それだけを知りたかったチーパパだった。
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