2nd post : 制服は戦闘着

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「ま、そういう話はあとにして先ずは食べましょう。デザートもあるのよ」  そう言って明日葉が手を叩き、地曳にとっては異例尽くしのディナーは始まった。  しかし、異例尽くしといっても大したことではない。明日葉が今日あったことを話し、結城に振り、結城はそれに言葉は少ないものの答える。明日葉がからかい、結城が眉をひそめる。よくある家庭の夕食の光景といった感じだった。彼らは親子ではないようだが。 「そういえば黒羽は?」 「黒羽はまたどっか行ってますよ」 「こういう話好きそうなのにねえ」  友人宅にお邪魔したときに感じる、自宅とは違う温度の会話や音の溢れる、心地のいい疎外感を地曳が覚えるほどだった。  実際、結城は明日葉に全幅の信頼を置いているように地曳には見えた。まるで母親に対してのそれのような。  だが、話が広がれば、あまり触れたくない話にも及ぶ。  それは、明日葉が、結城と知り合った時期の話をした後のこと。 「結城とは古い友人の知り合いの紹介で知り合ってね。ちょっとした仕事を頼んでいるの。本当は本腰入れて欲しいんだけど」 「やりませんよ」 「この通りなのよ」 「仕事って?」     
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